就職難の時代、就職格差の原因とは

新卒採用に関するニュースが流れる中、その現状は厳しいもので、就活に苦しむ学生たちの様子などをテレビで紹介したり、新聞や雑誌等の記事にしたりして、報道されています。

リーマン・ショックを発端とする、世界経済の乱れの影響を受け、日本も景気が悪い状態が続き、企業による内定の取り消しや、採用数の減少が続いている。いわゆる、「就職氷河期」の到来という言い方で表現されている現状です。

しかし、以前に到来した「就職氷河期」とは、少し違っているのではと考えられます。それは、就職したいと考えている学生側の考え方や思いと、採用しようとする企業側の間に、致命的な溝が発生しているということなのです。それを、「就活断層時代」とネーミングしておきましょう。

全国には、募集を停止しているところを含めると、778校の大学があります。そこに通う生徒たちの中で、民間企業への就職を希望している人は約45万人いると言われています。しかし、企業が採用しようとターゲットにしているのは、この中のごく一部の学生であるといいます。

一方、学生のほうはというと、インターネットの普及によって、さまざまな情報を得られるようになった現在、就職活動をするにあたって、「マイナビ」や「リクナビ」といった、"就職ナビ"というサイトを活用するようになりました。

求人情報をチェックしたり、就職活動のポイントや、さらには企業へ直接エントリーできるような仕組みが提供されており、便利で効率的なので、多くの学生が利用しています。

しかし、このことが、「就職断層」をますます広げてしまい、企業との出会いの妨げとなっているようです。

この"断層"が、内定格差を生んでいます。それは、5つも6つもの内定をもらっている「内定長者」学生がいる一方で、内定先がまったく無い、「無い内定」学生がいるというバランスの悪い状況のことです。学生間の"就活格差"がどんどん広がってしまう時代となってしまっているのです。

氷河期では片付けられない就活

企業の新卒採用に対するホンネ